探偵と聞くとどんな印象を受けるでしょうか?
職業としては面白そう、けれど胡散臭い、という人がほとんどではないでしょうか?
ここで本当はそんな事ないですよ、と書きたいのですが、その感覚は正しいです。
もちろん真っ当にやっている探偵社も多いですが、真っ当ではない探偵社も多いです。
しかも世間一般の業種と比較して悪徳な業者の比率はかなり高いと思います。
とても残念な話です。
そしてつい最近こういったニュースもありましたので触れてみたいと思います。
“副業探偵”の公務員が「市民の個人情報」で3000万円以上を荒稼ぎ 「データ屋」のヤバすぎる実態とは
いやーとんでもない話です。
個人情報が駄々洩れ
業務用端末から市民の氏名や過去の住所などの情報を取得ってとんでもない話です。
稀に警察官が情報を悪用するみたいな話があってそれを聞いた事がある人もいるかもしれませんが、実はいろいろ気を付けなければならない職業って多いです。
例えばインフラ系、電気、ガス、水道、携帯、の契約でも個人情報は取り扱われています。
通販だって個人情報が取り扱われています。
他にも犯罪ですがハッキングで個人情報を抜き取ったりという事もあります。
ハッキングに関しては自衛すればいいですが、他に関しては使わないという選択肢はないので自衛する事は出来ません。
もちろん個々の会社で個人情報の取り扱いは個人情報保護法にのっとって正規の対応がとられていますが、その中に一人でもよこしまな人が居れば話は変わってきます。
もちろん個人が何回も個人情報の問い合わせをしていれば怪しいという事になって対応は取られます。
ただそもそも悪質な事をしてしまう人自体を防ぐことは出来ないのでどうしても後手に回ってしまいます。
しかし2007年の探偵業法の施行からとりあえず探偵に関してはどういった個人情報の悪用はなくなるはずでした。
そして探偵が違法な方法で個人情報を入手しなければ売る側も成り立たないはずでした。
プライム事件
ほとんどの人はプライム事件と言われてもどんな事件か分からないでしょう。
どういった事件かと言いますと、プライム総合法務事務所という会社が、司法書士名義を悪用する事で戸籍等を大量に不正取得したという案件で、名義の司法書士が逮捕されるのは当然の事として、その情報を得ていた探偵会社代表、経営者、元弁護士等が逮捕・起訴された、という事件です。
そして情報が漏れた先には情警察官や公務員等もいた事で大規模な情報流出・プライバシー侵害事件としてニュースになり社会問題となりました。
この問題が起こった事で個人情報の違法な取引は下火になりました。
実際に悪徳な探偵を除き探偵がこういった情報の入手方法を使う事もなくなりました。
教唆になる
気を付けて頂きたいのは違法に情報を入手する探偵も悪いのですが、もし依頼する側がどんな方法を使ってでも情報を入手して欲しいと言ってしまえば依頼者も教唆となり犯罪となる、という事です。
そもそも違法行為を行う探偵がまともである事はなく、そんな会社に依頼してもお金をむしり取られるだけです。
悪質ではない探偵もいるのでもし探偵を利用したいという場合にはまともな探偵を利用するようにして下さい。